私たちが生活していくうえで,最も心配なことの一つは,自分や家族のだれかが病気になったり,けがをしたときの治療費や生活費の問題です。こういう不時の出費に対する心配は,病気やけがのときだけでなく,出産や死亡の場合も同じことです。 健康保険は,このような場合に備えて,働いている人たちがふだんから収入に応じて保険料を出し合い,これに事業主も負担して,病気,けが,出産,死亡などのときに必要な医療や現金を支給して,お互いに生活上の不安を少しでもなくしていこうという目的から生まれた制度です。
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健康保険組合は,被保険者や被扶養者の年齢構成,男女比,疾病の動向などの実態に即した保健対策が実施できるほか,健康管理なども事業主と協力して積極的に行うことができます。
健康保険組合は,それぞれの組合の実情に応じて付加給付事業を行うことができます。
健康保険組合独自の人間ドック事業やインフルエンザ予防接種補助などにより,被保険者および被扶養者の健康管理にきめ細かく役立てることができます。
健康保険組合は,一般保険料率を財政状況に応じて30/1000〜120/1000の間で決めることができるほか,保険料の被保険者・事業主の負担割合について,被保険者分を低くすることができます。